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マンションリフォームだからこその注意点

2018年8月29日「水曜日」更新の日記

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注意しなければならない工事として、浴室やキッチンなどの水回りをリフォームする工事と生活騒音に関係する、例えば床の張り替えなどの工事についてご説明しました。それでは、少し具体的に、どのようなことに気をつければよいのかふれてみますので、設計者や施工者と打ち合わせのときに参考にしてください。 『水回りのリフォームのポイントとアイデア』 水回りの代表選手であるキッチンや浴室のリフォームをするときのチェックポイントやアイデア、水回り設備を移動するときに共通して気をつけなければならない点について、ふれることにしましょう。 『キッチンのチェックポイント』 ①古い給水、給湯管は取り替える必要はありませんか。 築20年以上経過したマンションでは、専有部分の給水管、給湯管は取り替えの時期になります。長い間には、赤水がひどくなったり錆で配管に穴があいたりするからです。リフォームが終わった後で、配管の取り替えをすることになった場合は、出来上がったキッチンをまた外すことになったり、排水管がむき出しになったりします。 ②キッチンの位置を大きく移動することはありませんか。 既存の位置から大きく移動すると、配管の勾配がゆるくなり、詰まりの原因になる場合もあります。また、換気扇も同様で、共用ダクト(換気のために共用で使っている管)や換気用の外壁の穴から遠くなれば、吸い込みが悪くなります。 ①給水、給湯管、排水管を取り替える必要はありませんか。 ②ユニットバス以外の浴室をユニットバスにかえる計画ですか。 ユニットバスは水漏れの心配がない、出来上がりまでの工期が短い、暖かいなどで人気がありますが、どんな浴室にでもユニットバスが対応できるとは限りません。ユニットバスを設置するためには一定の高さが必要です。ユニットバスには、床下に配管のためのスペースと、天井裏に換気扇をつける空間が必要になります。 コンクリートの壁から壁の寸法や床から壁までの寸法を測ってから、どのユニットバスにするか、今と同じ工法でやり直すかの検討しましょう。また、柱がある浴室にユニットバスは設置できません。梁はパネルカットをして設置できますが、柱には対応できるユニットバスはありません。この場合は、防水工事をやり直し、今と同じ工法で造りかえることになります。 『排水管の勾配が変わるときは専門家へ』 水回りの移動をするリフォームが増えてきています。けれども、床下に空間があり、排水管に必要な勾配がとれる場合でなければ移動はできません。排水がスムーズに流れないと、つまりやすくなりますので動かしたいときは専門家に判断してもらいましょう。

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