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来店客に見る店内風景

2018年9月5日「水曜日」更新の日記

2018-09-05の日記のIMAGE
<国際色豊かで千差万別な交渉――行司役も我々の役割の一つ>平成の時代に入ると、大勢の日本人が外国で暮らし、多数の外国人が日本で暮しているのが、あまり気にならなくなった。それだけグローバル化したといえば格好良いが、旅行しながら外国を見て考えると、日本人の国際化はまだまだだと思う。一般化していないだけでなく、受け入れ側のポリシーも危うい。私の不動産店舗にも、外国人も含めて、日本の遠方からも多くの人が集ってくる。その大半はアパ・マンを探しにくる人達だが、その老若男女種々雑多な人々を見ていると、結構好ましい風景や新しい発見をする。若い男女のペアで来た時は、女性の方が積極的で、意見や条件を言う。男は概して傍観者的態度で、補佐人の役割を演じ、女性に協力するだけである。よく解ってくれるので、こちら側としては有難い存在だが、男が積極性に欠けるきらいがあるのは、残念なことである。親子で来て家賃の高い低いでもめることはよくあるが、結局、子供が選んだ新しくて高い賃料の方に軍配が上がる。もちろん、行司役は私達で、それとなく我儘な子の肩を持つのである。何故なら、その反対をやったところで、どうせ壊れてしまい成約しないから…。それ故、我儘な子も子なら、しっかりと意見を通せない親も親なのである。かと思うと、どうせ会社が払ってくれる法人契約だからと、この時ばかりと駐車場代も賃料に加えて知らぬ顔の半ベエもいる。これは大手企業の社員に多い。余りに多いので、もしや会社が奨励しているのでは、と思いたくなるが、こんな検討違いの不心得人間が上司になったら、会社はどうなるのだろうか。…と言いながら手数料をもらっているので、余計なおせっかいかもしれないが…。若い人は不景気にもめげずやってくるのでうれしいのだが、実際の中身は難しくて、予算がないくせに妥協しなかったり、新しい部屋好みで良い設備の物件を気に入るが、賃料の調整で苦労する。年棒がないくせに口だけは達者で、これも世の風潮だろうか。外国人としては、中国人、台湾人、韓国人、アメリカ人がよくやってくる。まじめな人も多いが、日本人と違う点はしっこく値切ったり、見栄を張ったり、無責任な要求をしたり、日本のよさを解らなかったりすること。概して日本人は品が良く大人で、しっかり計算して自分に合う物件を選び、まともな物件を決めてくれる。自由で明るい人が多い。

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