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そもそも値段が圧倒的に違う

2018年9月16日「日曜日」更新の日記

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次に問題なのがコストです。具体的にはどの程度のお金があればいいのでしょうか。今、注文住宅を建てたいという人の場合、半数が土地の購入からスタートしますので、土地代も含めて見ていきます。郊外、たとえば、埼玉県の大宮あたりに買うとしても、ゆったりとした理想的な注文住宅を建てようとすると1億円以上はかかるでしょう。大宮近辺の住宅地の坪単価は、およそ70万円です。広さ60坪程度はほしいと考えた場合、土地代だけで4200万円です。そこに3000万円程度の建築費で家を建てたら、合計で7000万円になります。このほか、保証などに1000万円くらいはかかるうえに、外構工事や諸経費なども加えると1億円になるというわけです。いくらなんでも高すぎる、という声が聞こえてきそうです。では、もう少し現実的に、建売住宅との比較ができるように、家族の人数なども考慮に入れて考えていきたいと思います。理想と現実があって、家族に合ったスタイルもありますから、一概にはいえませんが、私の会社がある大宮近辺の建売住宅の場合、4人家族であれば建坪が30坪で、間取りとしては4LDKが平均的です。私の会社の場合、小さいお子さんとご夫妻という家族構成で、3人から5人家族のお客様が多いのですが、その場合32坪くらいあれば、子どもが大きくなっても少し余裕のある広さが確保できるでしょう。そうすると、場所にもよりますが、価格的にはだいたい3000万円台で購入できます。さて、同じような条件を注文住宅で考えるとどうなるでしょうか。注文住宅の建築費用の平均単価は、建物だけで坪あたり80万円程度です。床面積30坪の広さで建てたとすると単純に2400万円になります。土地が30坪だとして、70万円×30坪で、2100万円です。外構工事費、設計料、建築確認代、水道・下水の取り出し費用、登記料などを加えると、ざつくり見積もっても5000万円台になります。金額的には、注文住宅と建売住宅を比べると、やはり注文住宅はハイコストということができます。しかも、5000万円かければ理想の注文住宅が建てられるかというと、そうとも限りません。むしろ、分譲の建売住宅を買ったほうがいい場合もあるのです。住み手のことを考えている住宅会社であれば、暮らしやすい場所に分譲地を購入し、暮らしやすい形に切って、適正な価格で建売住宅を提供しています。時間の節約になりますし、費用も本体価格と初期費用だけで済みますから、非常にシンプルです。時間やコストを考えると、分譲の建売住宅は意外とコストパフォーマンスが高いといえます。何よりも、窓の位置、家事動線など、経験を積んだ住宅会社ならではのアイデアを詰め込んで、最初から住みやすい間取りを提案してくれるはずです。

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