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2018年10月3日「水曜日」更新の日記

本業が軌道にのり安定期に入ったＭさんは、50代前半から不動産投資に関心を持ち、賃貸アパート、マンション、ビジネスホテルを購入されました。初めてお会いしたのは平成17年の3月。たまたま私が買主側の仲介担当で、Ｍさんは売主という立場でした。「この物件は売却するけれど、いいものがあったら紹介してほしい」と言われ、その場は終了しました。4ヵ月後、Ｍさんの所有するホテルのすぐ近くに売り物が出たので、すぐさま情報をＦＡＸしました。価格は、1億8800万円。昭和61年築で間取りは1ＤＫ×30戸と4ＬＤＫ×1戸、利回りは12％という物件でした。Ｍさんは、地下鉄駅から徒歩2分という立地が気に入った様子でした。土地の形が良く、南西角地で北側に駐車場(別の所有者)があったことも魅力でした。契約は無事に終了しました。そして、その半年後、意外な展開が訪れました。北側にある駐車場を購入した会社から、「大きなホテルを建てたいので土地を売ってほしい」という地上げの申し出があり、数千万円の利益が出たというのです。Ｍさんには、この物件を紹介したことを大変感謝していただき、それからＭさんとの距離がグッと近くなりました。その半年後、今度はＭさんから、「金融機関からの紹介で、25物件を所有する不動産会社をＭ＆Ａした。その不動産を売買するので手伝ってほしい」と連絡を受けました。すぐに動き出し、平成18年から19年にかけて、20棟を売却しました。ここでは、Ｍ＆Ａにかかった金額の倍額がＭさんの利益となりました。また、室蘭では、空室が多い公団物件を2億4000万円で購入し(その当時室蘭は人口が減っている状況)、4000万円かけて外壁の修繕とリフォームをおこない、1年かけて賃貸管理会社と協力しながら満室に近い状態にしました(購入した当時は6割の入居でした)。満室時の利回りは23％です。この物件は5年間所有後、利回り16％で売却しました。Ｍさんは現在、投資用のマンションを札幌、苫小牧、恵庭に所有し、本業も成功されています(私の紹介で札幌市内に2棟の賃貸マンションを購入いただきました)。また、若手のデザイナーの育成や、自宅付近で外国人に喜んでいただける施設の提供をおこなうなど、社会貢献もされていらっしゃいます。Ｍさんの成功の要因を私なりに分析しますと、本業での取り組みがしっかりされていること、建設に携わっており、築年数の古いものでも再生できる自信があること、市場調査を自分の目でおこない、かつ不動産会社との連携も頻繁にとっていること、金融機関との関係がすぐれていることなどがあると思います。私も大変すばらしい方と巡り合う事ができ感謝しています。 "