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競売寸前だった全8戸のアパート物件

2018年10月12日「金曜日」更新の日記

2018-10-12の日記のIMAGE
次の事例は、Aさんがワンルームマンションに続いて購入したアパート一棟(全8戸)の物件です。この物件を購入する際、彼は銀行から売買価格全額の融資を受けることが出来ました。どうしてそんなことが出来たのか、少し説明してみましょう。当初3800万円で売りに出されていた千葉県船橋市にあるアパートは、家賃収入が月額35万円あるため、その時点で11%の利回りがありました。ところがなかなか買い手が付かず、値段を3500万円に下げたのです。利回りが12%に上がったこの物件にはすぐ買い手が付き、銀行融資が通らなかった場合は撤回できるというローン特約条項を付けて売買契約が完了。ところが買い手が審査を出した銀行での融資決済が通らず、この契約は白紙に戻ってしまったようです。そもそもアパートの所有者は、バブル時に購入したこの物件のローン支払いが出来なくなり、債権者(銀行)からすぐに売却するよう圧力をかけられていました。その代金は銀行への返済に充てることになっており、期日が来ると裁判所を通じて強制的に処分される「競売」にかけられる予定でした。銀行としては所有者からの返済が滞っているので、売却したお金でローンを一括返済してもらおうという思惑でしょう。そのためすぐにでも売りたい、という事情がありました。

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