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需要と供給の原則

2018年12月12日「水曜日」更新の日記

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不動産に限らず、財の価格は需要と供給の均衡によって価格が成立します。需要が供給を上回れば価格が上がり、流通量が増え、結果的に供給が追い付きます。需要が下回れば、これと逆の現象が生じます。不動産の価格も基本的に需要と供給の均衡によって決定するのですが、自然的特性として不増性があるがゆえに、需要が増えたからといって単純に供給量を増やせるわけではありません。例えば、銀座4丁目の土地がほしいという希望者がいたとしても、売りたい(供給したい)という所有者が出てこない限り需給は均衡しません。マンション購入を例にすると、「東京3区でマンションがほしい」「渋谷区でマンションがほしい」「渋谷区で8階のマンションがほしい」だと、後ろに行くに従って供給量が制限されるため、当然価格は高くなります。「ここで注意すべきポイントは、需給のバランスは時の経過とともに変化する、ということです。土地にマンションや高層ビルを建てるとなると、計画から竣工まで数年の年月を要するため、増大した需要に供給が対応できるまでタイムラグが生じます。マンション需要が旺盛となる→マンションの建設ラッシュが起きる→景気が減速して需要が減少する→建設計画を途中で止めることができずマンションの供給は増える→新築マンションの投げ売りが起きる→新興のマンションデベロッパーが倒産する、という一連のサイクルが景気循環とともに確認されています。需要と供給の原則からは、住宅を購入するには需要が少なく供給が多い時期が最適であると読み取れます。

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