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「ケイエイ・ショウケイ・エンカツカホウ」って何?

2018年12月26日「水曜日」更新の日記

2018-12-26の日記のIMAGE
教授X「さっき議論したとおり、中小企業の経営者が引退を考えるようになり、後継者への事業承継を行いたいと考えたとします。遺留分との関係で、何か民法以外の法律は問題となりますか」学生Y「(今度こそ!)はい、事業承継法です!」教授X「うん、おしい。さっきもいったけど、そういう名前の法律は存在しないんだ。でも、言葉の響きとしてはおしいよ。Z君は知ってる?」学生Z「わかりません」教授X「学生の君たちにはむずかしかったかもね。通称、経営承継円滑化法、という法律があるんだ。中小企業の経営者が、株式とか企業の用に供している不動産を、後継者として見込んだ人物に譲渡したいとするね。たとえば、贈与をしたり、遺言をつくったり。せっかくいろいろと方法をとったのに、相続人から遺留分減殺請求権を行使されたら、どうかな」学生Z「あっ、後継者に譲られたはずなのに.........」教授X「そう、後継者にいったんは譲られたはずの株式や不動産だけど、遺留分減殺請求権が行使されると、相続人に何分の1かが戻っちゃうんだよね」学生2「不動産はともかく、せっかく自分ががんばって会社の株式の価値が上がっても、後で株式の一部が取りかえされちゃうんじゃあ、後継者はやる気にならないかる」教授X「そうなんだ。そういった問題に対処するため、実は民法の特別法がつくられているんだよ。それが、通称、経営承継円滑化法、なんだ」

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