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親からお金を借りると

2019年3月17日「日曜日」更新の日記

2019-03-17の日記のIMAGE
" 工事にお金が必要なのに、相談したらどこも山ほどの書類手続きで、やれ保証協会だ、やれ団体生命だと余計な経費がかかり実質額は減るし、審査や何やらで時間がかかります。こんなとき、親に資金があれば、少しでも融通してもらえそうなものですが。いえ、もらうわけじゃなくて、少しのあいだ借りるだけなんだからと子は謙虚に考えますが、親はわかっていて、どうせムシられるんだからと諦めているのかもしれません。ところがこの曖昧な約束、税務署は黙ってはいません。  そもそも借用書すらしっかりしていない場合が多いのですから友人知人ならいざ知らず、親だからこそ、いつ借りていつ返すのか、いくらをどれくらいの利用で借りてどういう返済方法で返すのか、もちろんそれぞれの住所・氏名を記載して、金額に見合った収入印紙を貼る必要があります。そして当然、それを履行している事実がわかるように金融機関の通帳に確実に振り込んだ軌跡を残す。ここまでしてようやく税務署は親から借りている事実を理解してくれるのです。  しかし、実際に親から借りる(もらう?)のは、公庫や金融機関の住宅ローンを目いっぱい借りて、それでも足りない分を親に泣き付くケースが多く、逆の、つまり親から借りて足りない分を金融機関から借りるケースはほとんどないといっていいでしょう。  一般金融がそれ以上融資しないのは、担保はもちろん返済能力を判断してのことなのです。それの上乗せで親から、いくらきちんとした書類手続きで借りたとはいえ、書類どおりに返済していたら生活が成り立たなくなるのは当然で、税務署が見逃すわけはありません。住宅取得の特例が認められなければ500万円で69.5万円、1000万円で260.5万円の贈与税をしっかり請求され、あっという間に資金ショートです。安易な考えは禁物です。  さまざまな事情が許せばの話ですが、親との共有名義や、夫婦共有での登記による節税も可能ですので、リスクを含めての検討が必要です。"

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