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工事中は住みながら?引っ越すの?

2019年3月20日「水曜日」更新の日記

2019-03-20の日記のIMAGE
" 新築と違って増改築は現在の家の延長線上にあります。工事は騒音があるし埃も舞うし、本来なら引っ越したいところですが、経済的な問題もあり、そう簡単に引っ越せるわけではないので、よほどの大改造でもない限り住みながらの工事になってしまいます。さらに、工事が一部に限定する場合や、はっきり隔離される場合はいいとしても、少しずつ全体に及ぶ場合や、時間がかかってしまう場合、工事箇所が屋根や外壁や窓などの外側のシェルター部分に集中する場合など、夜露や雨風、防犯の問題なども含め、いながらの工事は肉体的、かつ精神的な苦痛が伴うはずです。  工事現場で暮らしているわけですから、野帳場の職人さんのような立場ですが、実際に自分で工事をしているわけではないので、安らぎの時間も何も現場に振りまわされて過ごさなくてはなりません。いらいらがつのるとつい角が立ち、上手に仕事をしてくれているのに文句を言いたくなってきたりもします。見なくてもいいところまで見えてくるし、10時や3時のお茶だって、昼時だって気になって、外出するにもいちいちことわって、ほんとうに住みながらはたいへんです。  夜中に大雨が降って、シートの隙間から漏れた雨を何とかしようと2階に上がって落ちて大怪我をされ、結局完工まで退院できなかった方のケースもあり、ほんとうにお気の毒な事故にかかわったこともあります。  本来ならばすっきりさっぱりと工事が終わった後に帰ってきたいわけですが、ほとんどのケースが住みながらだと思います。はっきりいえば増改築工事というのは我慢と忍耐の連続です。新築時には考えられなかったこうした幾多の苦難が待ちかまえていると理解したうえで、現場監督や監理者と、工事の区分や工程などを詳細に検討し、ほんとうにうるさい工事のときや、自分の居場所が侵略されると感じるような工事の場合は、近くのホテルヘ1週間ほど避難し、くつろいで気分転換するくらいの気持ちで乗りきる心構えが必要です。"

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