工事中の変更はできるの?
2019年3月22日「金曜日」更新の日記
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- " ただでさえ裏に何があるのかわからない、開けてびっくりの増改築現場なわけですから、いくら綿密に打ち合わせを重ね、細大漏らさず図面に落とし込み、準備万端でスタートしたとしてもいろいろな問題が生じ、その対応のいちいちに頭を悩ませ、既存建物を相手に2者あるいは3者で解決のための作戦会議を開き、これを乗り越えていかなければなりません。
まったく変更はだめというのではありませんが、そのタイミングが大切です。現場で指定の材料や製品が取り付けられはじめたとき、あるいは取り付けられた後などは、まずその製品は返品が効きませんし、2つ買ったのと同じ値段になってしまいます。そのうえ、取り外しと取り付けに二重の手間がかかり、新しい製品の発注からに事にさらに時間がかかってしまいます。
特注の場合は当てはまりませんが、運よく製品や仕上げ材の梱包を解く前だったら、物によっては返品が利く場合がありますが、その場合でも運送費は新たに発生してしまいます。それに、工期への影響は避けられないでしょう。
まったく問題がないのは、業者がメーカーや代理店へ発注する前がいいのですが、これにしても物によっては工期への影響がないとはいえません。
仕上げや製品はカタログだけで判断していると、こんなはずではなかったということが発生しますから、できるだけサンプルで確認するとか、大きい物は展示場まで足を運ぶとかしてチェックすることも大切です。
もちろん着工してからのプランの変更などは、工事や監理の立場からいえば言語道断ですが、そうは言ってもつくってしまえば今後何十年も暮らさなくてはなりません。多少のリスクは覚悟で、思いはじめたらできるだけ早くすぱっと切り出すことです。ためらっていると、傷口がどんどん広がり、修復の費用が膨らんでしまいます。
関係者の志気がそがれ、みんな気分が悪くなることは事実ですが、勇気を持ってけち明けてみて下さい。"
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