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住まいのお手入れとメンテナンス

2019年3月25日「月曜日」更新の日記

2019-03-25の日記のIMAGE
" 増改築というからには持ち家経験十数年のキャリアがあるものとして話を進めます。掃除をしないと部屋が汚れるのは当然ですが、建物もそうです。 鉄部のペンキも4年から5年経つと、触ると手が白くなったり、既製品の外壁パネルもだんだん艶がなくなってきたり、モルタル下地の吹き付け壁もよく見ると細かいクラックが入っていたりとさまざまです。明らかに経年変化による老朽化現象です。  話は変わりますが、車のお手入れはどうされていますか。ガソリンを入れるたびに洗ったり、ワックスをかけたり、エンジンオイルを替えたり、タイヤも取り替えたり、自分でしなくてもスタンドでやってもらったりは普通のことだと思います。  「車は命を乗せている」。こんな言葉を聞いたことがありませんか。命を乗せているからには当然、メンテナンスや定期点検が必要なわけですが、住まいだってりっぱに命を守ってくれるシェルターとしての役割を十分持つているのです。  よくマンションなどでは「長期営繕計画」というのを立てますが、大規模修繕などでドカンと費用がかかるので、一時負担を軽減するために採用された定期積み立てのもとになる計画調査です。規模は違いますが、戸建て住宅もまったく同じと考えたほうがいいでしょう。場合によっては経済的耐用年数の2倍くらいを目安に、工事にかけた金額と同じ額が貯まるような、そんな修繕積み立て金を計画してもいいくらいです。住宅ローンを払いながらそんなことは絶対に無理だといっても、残酷な話ですが老朽化は確実に進み、修繕程度ですむ期間ならまだしも、それを逃せば、さらに費用がかかる建て替えという事態になることは誰にも避けられません。  きちんとつくられた建物をいい状態で使うのも、悪くするのも、住まい手であるあなた自身なのです。次の世代へ遺産を残すかゴミを残すかくらいの大きな違いを認識していただけたら幸いです。"

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