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収益価格

2019年10月18日「金曜日」更新の日記

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収益価格は、土地を運営した収益を基礎として算出されたものである。不動産に投資して収益をあげるためには,ある程度の資金のゆとりのあることが前提となる。とすると,それは限られた人のみが運営できることとなり,そのチャンスにあずかれる人は少ない。それに,不動産を賃貸することは煩わしいしリスクもある。したがって、土地を比準価格の相場で買って、ギリギリの収益なら、何もそんな手数をかけず,その土地を買わないで,その資金を銀行の定期預金にでもして,のんびりと利子をもらって暮したほうがよいはずである。そうしないであえて不動産を買ってまで利殖をはかろうとするのは,そのほうが資金を銀行預けにしたり他に投資するより、より大きい収益が得られるからであろう。このように,よりうまみのある収益を基礎として算出された価格が収益価格なのだから、比準価格より高いはずである。ところが,実際にそれぞれの試算価格を出してみると,一般的に,特に住宅地では理論的な線とは反対に、つぎのようになることが多い。収益価格40~80比準価格100秋算価格80~120理論とは異なった価格序列となっている。それが人間の行為の不合理性や社会体制が複雑で理屈どおりに動いていないことに起因しているところである。

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