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宅建業協会の東京都地価図と住宅新報社の地価相場調べ

2019年10月23日「水曜日」更新の日記

2019-10-23の日記のIMAGE
東京都についてみると、(社)東京都宅地建物取引業協会で発行している『東京都地価図』というものがあるこれは同協会の900余名の会員を動員して調査したもので,東京都の全地域をカバーし、日常取引を通じて得た時価を地図の上に記載している。住宅新報社では、四大都市圏の住宅地の地価相場を毎年2回(3月、9月ごろ)調査し,これを『週刊住宅新報』に発表している。これは四大都市圏の主な電鉄の代表的な駅から徒歩10~15分の住宅地を対象とし,同社にもうけられた住宅市場調査委員会が調査員を派遣し,複数の不動産業者から取引事例などにもとづいて面接によって調べたものであり,同地点における下限~上限の価格範囲を抽出して1m2当りの価格(単位:千円)を発表しており参考になる。近隣地域内の各土地の価格は,多少の差はあるが,大体同水準のレベルを保っている。多少の差というのは,道路が南側にあって日照のよい土地と、南側に建物が建っていてやや日照の悪い土地との差であったり,同じ近隣地域内でもバス停から近い土地と遠い土地という程度の差である。バス停に比較的近くて日照のよい所の地価が,たとえば1m当り37万円とすると,バス停にやや遠くて日照の悪い所が30万円とかいうように,大体一定の幅――この場合は34万円という線をはさんでその前後が10%程度の幅――で近隣地域内の地価は分布していることが多い。同じ近隣地域内の地価水準はほぼ同一,おおよそ上下10%合計20%程度の差であること,そして、その近隣地域の地価の標準を示すものが公示価格であることは,これまでに説明したところである。この程度の感じで価格がわかればよいときもあり,それならこれで十分である。しかし、もうちょっと詳しく把握したいということであれば,「個別的要因」を検討しなければならない。

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