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低いベータ値

2019年11月8日「金曜日」更新の日記

2019-11-08の日記のIMAGE
高いベータ値を全体として持っているテクノロジー株と、低いベータ値を全体として持っている公益事業株を比較してほしい。ベータ値二の株式は、上昇時には全体のインデックスの二倍の価格上昇を示し、下落時には二倍の価格低下となる。高いベータ値が多いテクノロジー株は、価格の振れが大きい。一方、公益事業株は、より穏やかに上昇・下落し、あるいは極めて限定的な価格範囲で取引される。・テクノロジー株は全体として良好な総合収益を持っているのだが、個人的には一株二二ドルで買い、一二ドルに下落するのを見て、最終的に三五ドルに上昇したとはいえ、六か月かそれ以上待たねばならなかったこともあろう。あなたがじっと保有するだけの余裕があれば問題ないが、もしそれができないときは、急いで売却する必要があるときは、何が起きるかおわかりだ。損失である。現代ポートフォリオ理論は、株式のリスクは、S&P500のような一般の株式市場のインデックスよりも価格上昇や減少の度合いが大きい傾向を持つことにあると考えている。すなわち、その理論では、より大きなリスクを持つ株式は、その余分のリスクを補償するためにより大きな収益を投資家に与えることになる。リーマンブラザーズの『リートの総括と概観(一九九六年版)』によると、リートのベータ値はS&P500を基準にして、過去一〇年間の毎月のデータを用いると〇・五九である。

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