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一九二〇年代半ば以降の株式の年間平均総合収益の約四〇%は配当から

2019年11月14日「木曜日」更新の日記

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ネットスケープのような会社―この会社は、ほとんどまたは全然配当が出ない――の株主は、そのような選択の余地がない。純収益についての株主の持分は、本質的に、経営陣によって株主に代わって再投資される。そして、かなりの配当が毎月または毎四半期に、どんどん集まるのを見ることの心理的メリットを考えてみなさい。我々のかなりの者は、給料を稼ぐために働かねばならない。そうしたときに、数百ドルの小切手が手元に入ってくるのを見るとすれば、オフィスで言いふらかす必要はないが、それを消費しようが再投資しようが、精神的に豊かになってくるというメリットがある。さらに、もう一つのメリットは、ポートフォリオをバランスさせるという知恵にもとづく。投資の第一のルールは分散ということである。全般的なポートフォリオの観点からは、リートはそのような多様性を与えることができる。高配当は成長を遅らすかなぜ多くの投資家はリートの高配当を好むかについて語るには、博士号を持った人は必要ではない。しかし、高いペイアウト・レシオ(訳注・巻末用語解説参照。配当比率のこと)はリートに対してどんな効果を与えるのか。投資家は(キャピタルゲインは除いて)課税対象収益の少なくとも九五%を受け取るため、リートは、(訳注・手元にキャッシュがほとんど残らないため)それによって事業を拡大すべき資本保有、およびそれから生じる将来の営業収入がほとんどなくなることになる。急速に増加する収益に起因する株価上昇が起こるまでは、リートの株価は、それ以外の株価より一般的にはゆっくりと上昇せねばならない。

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