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リートとその競合投資商品

2019年11月16日「土曜日」更新の日記

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リートがあなたにとって正しい投資であると決める前に、他の投資と比較してのメリットを 一つずつ測定することは重要である。しかし、その比較は本当に同質のものと比較して初めて 意味のあることである。 この観点は我々に、「関連市場」として知られているコンセプトをもたらす。独禁法におい ては、関連市場は大変重要である。たとえば、ネスレ社がハーシィフード社を買収しようとし た。ライバル社の買収により生じる独禁法上の問題を引き起こすかどうかを決定するために、 あなたは「関連市場」が何であるかを指摘する必要がある。 その市場とはチョコレートバーだけか。キャンディのようなより広いマーケットか。スナッ クフードのようなさらに広大なマーケットか。関連市場の捉え方次第で、独禁法上の問題を引 き起こすかもしれないし、引き起こさないかもしれない。同様の論点は、我々がリートと他の競合投資商品を比較するときにも生じる。すべての株式 と比較するのが正しいのか、高収益の投資商品というより狭いマーケットと比較するのがより 意味のあることなのか。 この点に関して、我々は技術的には広範囲にわたる普通株と比較してきた。 しかし、多くの投資家は、リートはメルク社、フォード社、ディズニー社、インテル社のよ うな会社の株とはちょっと違うと見ている。なぜなら、これらの株は高収益だが、株価の上昇 見込みは低いからである。 リートは同様の特色を持つ証券投資――公益事業株、優先株、債券、転換社債――と正確に比較されねばならない。これらは通常、高収益の証券に投資する投資家の選択する商品である。もっとも簡便な比較は、電力株とのそれであり、何となれば、比較可能な収益、配当の成長 見込み、元本の増価の点に関して、他の投資商品よりもリートにより近いからである。そして、 類似性はやや劣るが、債券、優先株、転換社債や他の不動産投資商品との比較を行う。

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