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成長の見込み

2019年11月18日「月曜日」更新の日記

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一九九三年一月一日から一九九七年一二月三一日までの五 年間のリートの年間総合収益は、ダウ・ジョーンズ公益企業 平均が一〇・六%しかないのに、一八・三%である。 最近の状況では、電力株は成長が困難である。多くの電力 会社は州の監督官が許可するものだけしか消費者にコストを負担させることができない。それに、過去において、電力会 mm 社は地理的に一箇所に閉じ込められてきた。これは変わりつつあるとはいえ、当局の判断は拡張を認める方向にはない。リートは規制緩和と新たな競争という亡霊に脅かされてはいない。しかし、公益事業はま さにそうである。いくつかの公益事業の経営陣は、より積極的な成長を試みて、他の分野への進出を図ったが、 多大な支出の後に、「多様化しても改善にはならない」ということを理解しただけだった。では最近のいくつかの公益事業による海外進出の試みは、事態の改善になるのだろうか。改 善を期待すべきではない。このような障害があるために、もっとも熱心な公益事業株の支持者 ですら、今後の成長率が三%を超えることは期待できない。 いくつかのリートには、確かに、想像力や成長に利用できる資源を活用しようとしない、い わゆる「番人」タイプの経営陣もいるが、良好なリートは、不動産の巧みな所有と経営につい ての長期間の経験を持った、極めて優秀な会社や個人によって運営されている。 彼らはエネルギッシュで、起業家的で、新たなチャンスを掴むのに迅速である。リートは、(かれら自身の)純粋な能力のほとんどを株式に投資してくれている人々によっ て運営されている、ということに注意することは重要である。いくつかの公益事業の経営陣は極めて能力が高いといえる。しかし、その多くが、そのビジ ョンとか革新性で有名な起業家タイプというわけではない。さらに、リートの経営陣以上に彼 ら自身の会社に全精力を注ぎ込んでいるというのでもない。

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