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リート対債券

2019年11月22日「金曜日」更新の日記

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リートは利回り志向の投資家の資金をめぐって、公益事業と直接競争しているが、リートは 債券と同じものではない。一般に、債券はトップクラスのリートより高い利回りを提供してい るにもかかわらず、投資家は利子クーポンを貰うだけで、値上がりの可能性はない。それはリ ートが提供できないもの――すなわち、倒産や他のデフォルトがなければ、満期日には元本を、 投資家が投資額を取り戻すために、払い戻すこと――を供給する。リートと債券(あるいはリートと優先株式)の比較を台無しにするのは、この点である。その 理由により、もしも、コストを無視して元本の安全性を絶対的に求めるのであれば、リートは あなたにとり理想的な投資でないかもしれない。しかし、毎年生み出す収益を見てみよう。債券は、あなたが得るものはあなたに見えるもの純粋に利息だけといえる。あなたが一 万ドルを利率七%、一〇年満期の債券に投資するとしよう。一〇年後、元本一万ドルに毎年の 利息七〇〇ドルの一〇年分、つまり一七〇〇〇ドルマイナス?金を受け取る。もし、同じ金額をリートに投資したとき、総合収益は次のようになる。すなわち、一株一。 ドル(一株あたり六%、つまり〇・六ドルの配当)のリート株式一〇〇〇株を購入したとする。 「リートはFFO(訳注・ファンド・フロム・オペレーション)を毎年六%増加させ、配当が六%増 えるとする。最終的にリートの株式は、FFOと配当の増加に比例して価格が上昇する。一〇 年後に一・〇一ドルの配当が支払われると、投資の成果は二四八〇三ドル (累積配当金額七九○八ドル +株式の価格一六八九五ドル)となる。リートでは二四八〇三ドル、一〇年満期の債券 ではたった一七〇〇〇ドル、差額は七八〇三ドルとなる。もちろん、税金が、債券の利子およ び支払われた配当に課せられる。

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