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リスク

2019年11月23日「土曜日」更新の日記

2019-11-23の日記のIMAGE
もちろん、伝統的な知恵によれば「リートはより高い収益を提供すべきである。なぜなら、債券よりリスクが大きいから」というしかし、事実を見れば、それは必ずしも真実ではない。債券と違って、リートは特別の償還日を持たず、あなたがそれを売却するとき購入金額の保証はない。一方、債券にはインフレの保護がないので、ドルという通貨の購売力の低下という実際的リスクに曝されている。もし、歴史がガイド役になるのであれ ば、リートは、債券と違い、基礎とな っている不動産の価値が上がり、テナ ントからの賃料が上昇するにつれて、 価値が高まっていくものである。価格と収益の変動性に関して、ユナイテッド・ドミニオン・リアルティー ―古くから活動しており、極めて順調 営されているアパートメントのリート の、この一〇年間のFFOと株価の推移を 示している。ごらんのとおり、急激なアッ プダウンはない。あるのは、債券のときと 同様の通常の価格の上下運動だけである。 実際、債券の投資家はリスクに取り巻かれ ている。というのも、インフレが進展すれ ば、通常は金利が上がり、債券の市場価格の低下をもたらし、満期以前に売却されればキャピタルロスを招来する。一方、インフレがペースダウンして金利低下の局面になると、多くの債券は満期前に償還さ れ、振り返れば極めて魅力的であった収益を投資家から奪い、他の投資商品、ずっと低い金利 の商品を探すよう仕向けることになる。 米国TB(財務省長期証券)は、期限前償還はなく、償還リスクはないが、他の企業債券よ り利率が低く、金利に応じて価格変動する。

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