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優先株式と転換社債

2019年11月24日「日曜日」更新の日記

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さて、リートが優先株式に対していかに優位性を保っているかを見てみよう。債券と違い、 優先株式は、発行者が将来の特定の時点において、特定の価格で払い戻すという約束をするも のではなく、他の債権者の法的な要求に劣後することになっている。優先株式の条件が、株券の所有者に買戻し請求権を認めていない以上、優先株式の所有者は 地獄を見ることになる――特定の満期日もないし、所有者は債権者とも見なされないから。し かし、かれらは現在の市場における比較的高い配当率?多くは八%超は約束されている。問題は、債券と同じく、あなたが得るものはあなたに見えるもの――純粋に利息だけという 点にある。リートは、債券、優先株式、公益事業株ほどには、金利に敏感ではない。高配当は魅力的ではあるが、リートや普通株式と違い、優先株式は価格上昇の可能性やイン フレ・ヘッジにおいてほとんど役に立たない。その価格は、債券に似て、金利に敏感である。 リートをや転換優先株式と比較することにより、リートと直接的に競合する投資に 最終的に到達することができる。転換社債や転換優先株式が普通株式に転換されて、価格上昇すれば、これらの有価証券は、 リートに比肩し得る利回りと、価格上昇の可能性を持つ。転換社債については、基礎となる株式の価格が約定の価格に到達しないときは、一定の満期 日の保護がある。転換社債等は相対的に魅力ある投資商品である。このように歓迎すべき転換社債等の問題は、ほとんどの会社が発行しないことである。収益 を追求する投資家は、これらの商品を求めて目を光らせておらねばならない。そして、ときど き、これらを購入できる僅かなチャンスがあることもある。そのとき、基礎となる株式が良好 であれば、転換社債等も良い投資対象である。

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