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リート対他の不動産投資商品

2019年11月25日「月曜日」更新の日記

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投資対象として、不動産は極めてよい投資成績をあげている。立地もメンテナンスも良い不 動産は、何年もの間価値が増え、それとともに賃料も増加する。建物は時間とともに減価し環 境も変化するが、アパートメント、店舗、ビルディングが建設可能な一定量の土地は存在する。 「もし、あなたが良い立地場所にそのような施設を持っているなら、何年もかけて価値が増え るかもしれない物――金鉱でないとしても、せめてカネを生む牛―には変わりうる。新し くて競争力のあるビルは、建設コストを回収するに足りる十分高い賃料を取るときに限り、建 築される。そのとき、新ビルのより高い賃料は、市場賃料の主流的な水準を新たにつくりだし、 たとえ旧型のビルであっても、そのオーナーが賃料を引き上げるのを可能にする。しかし、世間の常識に反して、インフレと不動産の価値には必ずしも関連はないのである。 ある不動産の観察者(パブロ・ガラルサ、一九九六年一月二日のフィナンシャル・ワールド紙)は、 次のように結論づけている。すなわち、一九七八~九三年の間の不動産の運用利回りの調査にもとづくと、対象となった 不動産の営業収益は、その間のインフレ率に追いついていない。しかるに、その期間はかなりのインフレの時代で、実質的にはビルは供給過剰であった。そ して歴史は、「十分にメンテナンスされた、経済的に良好な立地のビルは、土地の稀少性と利用規制により、ライバルのビルが出現しなければ、価値は何年もの間、増加する可能性がある」 ということを示している。 リートは、他のあらゆる不動産投資商品が引き起こしたすべての問題――多様性、流動性、 経営、そして多くの場合、経営陣と投資家の利益相反の問題について本気で取り組ん でいる。 商業用不動産は一般に良い長期投資ということ、および、リートは商業用不動産投資のベス トな方法であることを認めるとしても、投資対象としての不動産が、いかにしてあなたのポー トフォリオの残りの部分に影響するのであろうか。それはあなたのすべての他の資産―株式(外国のものも国内のものも)、債券、現金、ある いは多分、金(ゴールド)や芸術品――と違った影響を与えるので、もう一つの次元を加え、 その結果多様性を提供する。さて、不動産の所有形態にはいくつかの方法がある。

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