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土地を売ったときの所得税はなぜ事業所得にかかる税金より低いか

2020年1月18日「土曜日」更新の日記

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土地を売って得た利益とは、何なのだろうか。その土地を取得するために、ある程度の資金があること、そして、将来値上りするか、またはどうにもならない不良資産であるか、その程度の判断ぐらいはつかめる知能がなければならないだろう。しかし、土地といえば、買えばまず上がるという時代もあった。ここのところ、地価は下落を続けているが、今までの歴史では、目先の欲に目を曇らさなければ、長期的にみれば、一般の土地ならば、まず買値以上の価格で売れるようになっていた。地価が上昇すれば、なんの努力をしなくても利益が上がる土地譲渡益の税金が、汗水をたらし、創意をこらして得た事業上の利益の税金より低い。それはなぜだろうか。ある人は、土地を売ったときの税制の不合理を非難し、ある人は、というのは土地を売った人は、あまり税金が安いので、ここになにか落し穴があるのではないかと疑心暗鬼になる。しかし、わが国の税制上は、長期に保有していた土地を売った利益(長期譲渡所得)については、相対的に低い税金を課することになっている。そして、所有期間が短期の土地を売って得た利益(短期譲渡所得)については、特別に高い税金を課することになっているのは、みたとおりである。なぜ、このような仕組みになっているかについて次項から詳しく説明していくことにする。

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