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隣接地を買い取り資産価値をあげる

2020年2月28日「金曜日」更新の日記

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「隣の土地は高くても買え」といわれます。この考え方が正しい場合は、次のようなケースです。土地の評価は、道路付けによって大きく変わります。一般に東南の角地が一番評価が高く、北道路に面した土地や狭い私道を使う奥まった土地(旗型)は評価が低くなっています。旗型の土地を持っている人が、南側の土地を買ったらどうなるでしょう。一つにまとまった土地は南道路に面することになり、高い評価になります。奥まった土地が三〇坪で坪単価五〇万円、南側の土地が三〇坪で坪単価六0万円なら、合計六0坪の土地が坪単価六〇万円になります。資産価値は〈一五00万円(旗型)プラス一八00万円(南側)=三三00万円〉が〈六〇万円×六0坪=二六00万円〉になるのです。土地評価が高まり、住環境も改善されます。隣接地を買い取って資産価値があがるのは、評価が低い道路付けの土地を持っている人が、評価が高い道路付けの土地を買い増したときです。南側の土地に古家が立っていたら、取り壊して庭にすればいいのです。取り壊し費用はかかりますが、土地の価値があがったことでおつりがきます。南側の人が旗型の土地を買い取っても、資産価値では同じことがいえます。ただし、北側が広くなるので住環境が大きく改善される、とはいえません。<地形が悪い土地は隣家と交換>地形が悪いと家が建てにくいので、なかなか買い手が見つかりません。買い取ってメリットがあるのは隣家です。その土地を買い取ることで、隣家に前項のようなメリットがあれば、買い叩かれることはないでしょう。それと、地形はできるだけ正方形に近い形にしたいものです。もし、隣接地も地形が悪いときは、話し合いで土地を交換して境界線をできるだけ直線に引き直します。お互いに地形がよくなるメリットがあります。耕作地の区画整理と同じことです。同じ面積の土地を交換できれば、問題は少なくてすみます。土地の交換は不動産売買の形態の一つですが、特例を適用すれば譲渡税がかからないですむこともあります。都市計画道路や道路拡張による土地収用の結果、中途半端な面積の土地が取り残されることがあります。こうした土地は、まったくといっていいほど利用価値はありません。しかし、その土地があるため広い道路に面することができない土地を持っている人もいます。この場合、相場よりかなりの高値でも買い取ってくれます。

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