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動きやすいって暮らしやすい。

2020年3月1日「日曜日」更新の日記

2020-03-01の日記のIMAGE
「キッチンと洗濯機のある場所、なんでこんなに離れているの?」。実際に暮らしてみると出てくる不満。この不満が「3回建てなきゃ......」と言われるもと。「収納」と同じくらい、計画的に考えたいのが「動線」です。動線とは、家の中の人の動きを表す線のことで、暮らしやすさを大きく左右します。和室や納戸など、1日何回も出入りしないスペースは置いておいて......。大事なのは、毎日行う炊事洗濯がしやすい間取り、「家事動線」を快適にすることです。お鍋を火にかけたら、その足で隣の家事室に行って、洗濯機のボタンをピッ!そんな間取りだったら、奥さんの家事の負担も減らせて快適なはず。リビング、キッチン、お風呂、トイレなど、よく行き来する場所の動線は、短く効率よく!それが、暮らしやすさにつながります。ただ、間取りに「これが正解」という方程式はありません。家族の数だけ、ライフスタイルの数だけ、パターンがあると思っていいでしょう。だから、すべての人に「これが絶対おすすめ!」という共通のプランの提案はできないのです。間取りは、家の広さ、家族の人数、住む人の年齢によって、大きく変わります。だから、間取りについても、最初の本音トークでよく話し合いましょう。「なんとなく」ではなく、「どうしてその間取りにしたいのか」、理由まで確認しながら決めると、そのご家族に合った暮らしやすさが手に入ります。「トムとジェリーの法則」で仲良く喧嘩しながら、とことん我が家ならではの快適な間取りを話し合ってみましょう。ちょっとの工夫で「狭いけど広い家」がつくれる予算には限りがあります。みんなが8坪の広々とした家に住めるわけではありません。でも、「狭くたって住めば都」。でも、でも、「できるものなら、狭いけど広く見せたい。そんなのワガママ?」。いいえ、ワガママではありませんよ。誰でも思うことです。ちょっとした工夫で、狭くても圧迫感のない快適な我が家ができるものです。玄関ホールと階段を上がった2階部分のホール、ここに余裕を持たせると、実際よりも広く感じる家ができます。人によっては、この「余裕」を無駄と思う場合もあるでしょう。一方でゆとりと感じる人もいます。可能なら窓を多く、1部屋に2つ以上取ったりすることも、実際より広く感じる家づくりのコツです。「ウチは狭小住宅だから」とあきらめないでください。実は、面積云々より色合いや圧迫感をなくす工夫で、広さの感じ方は変わってくるものです。半信半疑のあなた、自分の目で確かめてみてください。見学会に行けばきっと納得するはずです。住宅展示場ではなく、見学会ですよ!建築会社が実際に建てたお客さんの家のことです。それも、8坪の豪邸ではなく、0坪前後の現実的な家で確認してみてください。「狭いけど広い家」は、夢ではありません。

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