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隣りとの境界線を明確にするにはどうしたらよいか

2020年3月17日「火曜日」更新の日記

2020-03-17の日記のIMAGE
Q私は最近土地を買いましたが、新開発のため、隣家との境界にはまだ塀が作ってなく、境界線にコンクリート標杭が二本打ってあっただけだったのてすが、つい先ごろ水道管敷設エ事をしたときに掘り起こし、コンクリート杭を抜いてしまったのです
敷設工事はもう済んでしまいましたが、境界がわからなくなってしまいました
隣家の主人の主張する境界は、前の線より五センチほど私の方にくいこんでいるような気がしてなりませんが、適当な方法がないものかと困っています
▼図面等の資料で再現する最近では、田舎の土地でも相当の値段がついていますから、こういった紛争も多くみられます
たとえ境界線が五センチずれていても、合計すれば半坪とか一坪とか損することになるからです
もともと一つの区画が、登記上一筆になっている土地はともかくとして、分譲地のように、広い面積であったものを分筆して区画したというような場合には、いったん、その境界標が抜かれたりしますと、困難な問題になってきます
土地を分割したときに、司法書士とか土地家屋調査士または信用ある不動産業者などが測量したうえで区画をしたものである場合には、これらの人に調べてもらえば、一個所の境界標がわからなくなっても、他の境界標があるかぎり、まったくわからないという心配はありませんので図面を見せてもらうか、よく相談してみてください
また、少し手数がかかりますが、測赴士に頼んで面積を測ってもらい、はっきりした線で決めてもらうのも、あなたにとっては、一つの方法だと思います
▼話合いが無理なら法律の力てしかし、どうしても隣人が自分の意見を固執しているような場合は、あなたにとっては大事なことですから、黙っているわけにもいきませんので、法律の力によって確定してもらうよりほかないでしょう
こうした境界が不明の場合、最終的には「境界砺定の訴」という訴訟を起こして、裁判所に決めてもらうことになるわけですが、一般の民事調停事件として、簡易裁判所で調停委員に加わってもらい、相手方と話合いをした上で、境界を決めることももちろんできます
あなたの場合、事の性質上まず調停で話を決めてもらうのが順当だと思いますが、自分の土地の図面、測避図などが有力な決め手になりますから、それらを準備した上で持ち出すことが肝要です

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