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隣地に相談せず土盛りをしても問題はないか

2020年3月19日「木曜日」更新の日記

2020-03-19の日記のIMAGE
Q私どもの住んでいる土地は、従来から低地帯であったため、水はけが悪くて困っていました
ところが最近隣家が改築エ事をした際に、土盛りをして二○センチばかり地盤を上げたのてす
そのため、流れの悪い雨水が、よけいに流れ込んてきて、ますます水がたまってしまい困り切っています
私の方ても、同じように土盛りをしようと思ってますが、隣地にお構いなしに土盛りをしてもよいものてしようか
▼隣地に損害を与えなければよい民法二一四条を見てみますと、「土地ノ所有者〈隣地ヨリ水ノ自然二流し来ルヲ妨クルコトヲ得ス」と定めてあります
つまり、水が自然に隣地から、流れてくるようになっているような場合には、自分の方で勝手に堤を作って、せき止めるというような工事をしてはならないというわけです
この自然流水は、地表を流れるもの、地中を流れてくるもの両方を指すものといわれています
隣りの人が、土盛り工事をすることは、所有権の行使として当然に、法律上禁止されるものではありませんが、他人の権利に対して迷惑を及ぼすことまでが当然に許されるものではありません
したがって、自分の土地に土盛りをして排水をよくしようというのでしたら、その人は当然に隣地に水が流れ込まないような防水設備をしなければならないのです
また、隣人の工事によってあなたの方で迷惑を受けた場合は、当然にそのような防水設備をしてもらうように請求することができます
また隣人が請求した工事をしてくれないことによって、直接損害を受けたとか、工事が遅れたことによって損害を受けてしまった、という場合でしたら、損害の賠償をしてもらうことはもちろんできます
なお、あなたの方で自分の敷地内に土盛りをして流水を防ぐことは、逆にそれによって隣地に損害を与えないかぎり自由です

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