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ワンルームマンションのグレードアップをはかる(2)

2020年6月11日「木曜日」更新の日記

2020-06-11の日記のIMAGE
「そこが当社の強みでもあるんですね。ワンルームマンションの専門会社ではないですから。ファミリーとワンルームの混合型をつくっても、営業面で、十分対応できるんです。・ワンルームマンションしか売れない会社だったら、ファミリーは販売代理店に流さざるをえないのですが、そうなると経営効率はぐっと落ちてしまいます。この逆もあるんですよ。}ファミリーだけをやっている企業ではワンルームマンションは売れない。アプローチの仕方がまったくちがいますから」ファミリーマンションとワンルームマンションは、いろんな意味で相対に位置するという。たとえばファミリーマンションは発売すると、購入者は物件の半径五キロ圏内でだいたい決まってしまうが、ワンルームマンションの場合は、日本経済新聞の全国版に広告を出すとその反響は北海道から沖縄まで、ときにはインターネットを通じてハワイ在住の日本人からもくる。ワンルームマンションは、実際に住むのではなく、所有するオーナーとなる人々が求めるものなので、求める人々は全国各地からやってくる。しかしながら、ワンルームマンションにはいまだに単なる金融商品、または、入居者にとっても都心の大学に入った地方の学生の仮住まいという印象がつきまとう。ワンルームマンションの草分けである杉山商事やマルコーがつくったワンルームマンションは、投機のための狭苦しい「箱」というイメージが強かった。このころのイメージがいまだにワンルームマンションという名称について回っているのかもしれない。都心部での先住者からの視線るワンルームマンションにはいまだ厳しい。入居者の仮住まいの気楽さが、街に対する責任感を希薄にし、ゴミや騒音をまき散らすという認識かしみついているからだ。同社ではこうした状況をいち早く察知し、管理体制を万全に敷いているため、同社のワンルームマンションにおいてはこうした苦情は聞かれないというのだ。したがって、西岡には自社のワンルームマンションが十把ひとからげに「ワンルームマンション」と呼ばれることに大きな抵抗がある。ワンルームマンションのこのイメージを払拭したいというのが西岡の永年の願いであり、取り組みであった。この西岡の意気込みが立地を都心部に限定し、面積や性能などのグレードアップをはかり、居住性の高いワンルームマンションを他社に先駆けて提供してきた原動力になっている。「近い時期に当社のワンルームマンションの名称を変えたいと考えています。まだ公表はしていませんが、名称の登録はかなり前に済ませてあります」・同社において、ワンルームマンションの質の向上と充実はすでにはかられている。あとはグレードの高さを差別化した名称によって、心理的なステータスを確立すること。実現のときは近い。

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