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アーバンマンションとしての未来像(1)

2020年6月12日「金曜日」更新の日記

2020-06-12の日記のIMAGE
「当社のワンルームマンションに入居していること自体がステータスとなるような、そんな名称でありたい」と西岡はいう。ワンルームマンションに対する西岡の思い入れはことのほか強い。「この仕事自体に惚れているし、ワンルームマンションに惚れているんです。そうした意味で早くからワンルームマンションのレベルアップをはかってきましたし、これからもそういったワンルームマンションを都心部でつくりつづけていきたいと思っています」本当にワンルームマンションに惚れ込んでやっている人と、金融商品としてのみワンルームマンションをつくっている人とでは仕事への取り組み方がおのずからちがってくるのは当然だ。しかし少子化によって学生の数は減少している。すでに大学が定員割れ、さらには倒産に追い込まれつつある現状、さらに少子化が進行するであろう将来を考え併せれば、はたして西岡の考えるほど、この業界に将来性はあるのだろうか。「少子化とともにワンルームマンションは限界商品になるというイメージをもつ人は多いのですが、ワンルームマンションはすでに変わってきています。いままでのワンルームマンションはたしかに若年層のシングルライフが主体だったんですが、少なくとも当社のワンルームマンションは内容も充実してきています。女性の入居者がかなり増えていることもありますし、入居する方の年代も変わりつつあるのです。これからはワンルームマンションそのものの利用の仕方も変わっていくのではないかと考えています。能率的な仕事をするためのセカンドハウス、高級サラリーマンの都心基地。外資系社員・弁護士など効率的な時間を使う人々に需要が高まっております」都心部人口の空洞化を埋めるために、昼夜の人口を都心部に導入することは、長い間の大都市中心部の自治体の政策目標であったが、地価の高騰がそれを拒んできた。地価下落が続いているいま、自治体の政策目標はわずかながら達成されようとしている。しかし、それは民間の活力なしにはたやすく成されるものではない。同社の提案するワンルームマンションの価格は、中堅サラリーマン層、公務員、場合によっては若年層にも購入可能な低価格であって、かつ賃貸として入居するにも適正な賃貸価格であることが前提である。都市生活を満喫するアーバン(都市)マンションとして利用するには最適なマンションといえるだろう。「実際に家を郊外にもっている人が、仕事用に借りるケースが増えています。ハードな仕事を終えて、長い通勤距離を帰宅するのはかなりの苦痛だろうと思うんです。

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