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アーバンマンションとしての未来像(2)

2020年6月13日「土曜日」更新の日記

2020-06-13の日記のIMAGE
思い切り仕事をしたあと、気分転換、あるいは、充実したプライベートライフのために都心の生活を十分に楽しむことは、明日の仕事の能率を上げるためにも必要だと思っています」・ワンルームマンションを借りて、アーバンライフを楽しむことによってストレスを溜めない、あるいは過労死につながる心身の疲労を防ぐための、自己防衛手段でもあるのかもしれない。そして、週末は自宅でゆっくりと寛いだり、家族サービスをする、これが今後の現代人の生活のあり方のひとつになるかもしれない。「年をとって、伊豆あたりでのんびり暮らそうとした人がさびしくなって、結局都会に帰ってくるということもあるんですよ。また、投資のために買って人に貸していたワンルームマンションを、入居者の契約が切れたのを機会に、ご自分で住むようになったりとか。すでにワンルームマンションの利用目的は、いろいろ変化してきているようです」先にも述べたが、SOHOが増加傾向にあるいま、ワンルームマンションは快適な仕事場にもなるのではないか。インターネットがあれば、どこでも仕事はできるとはいいながら、実際には家庭内での仕事はメリハリがなく、雑事にかまけて仕事に集中できないという欠点がある。「当社はゆくゆくは在宅勤務の人たちを対象とした設備の整ったワンルームマンションもつくっていきたいと考えています。そのためにもワンルームマンションを五〇平方メートルくらいに広げて、社会人向けにするとか、そのうえの世代の方々の要求にも応えられるものにしていきたいと考えています」・ワンルームマンションの利用目的や年齢層を特定するというのも、ひとつの戦術だろう。昭和四十年代にマルコーがつくったマンションは単なる「箱」だったと前述したが、その後、マルコーでは「ピアノが弾けるマンションがあってもいい」と、ピアノが弾ける遮音性の高いマンションをつくっている。防音が完璧でないと、マンションで楽器を弾くことはむずかしい。周囲との摩擦もある。かなり以前の話だが、ピアノ殺人という事件も起きていた。それを逆手にとって、マルコーでは遮音一点に力点をおいたマンションをつくったのである。すべて発想の転換である。そういう意味から、最近ではペットを飼っていいというマンション、あるいはペットのいる人だけを対象としたマンションも増えている。平成十二年十月十三日の読売新聞でもペットと住まいについて取り上げていた。

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