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実行時期を意識的にズラす

2020年6月22日「月曜日」更新の日記

2020-06-22の日記のIMAGE
(1)将来のことなんて、どうなるか分からない
相続対策としてアパートとか賃貸マンションを経営される方が多いのですが、一般の事業と、これらの不動産賃貸業には大きな違いがあります。それは不動産賃貸業は一種の装置産業であるということです。どういうことかと申しますと、初期において非常に多額の投資をし、それを長期にわたって徐々に回収していくところに特色があります。つまり、建設する時点において数十年先までの予測をしなければならないのです。一般の事業、例えば、ラーメン屋を想定してみましょう。まず、お店を借りて内装を施します。そして、材料を仕入れて調理して、出来上がったところでお客様に出しますが、あまりのまずさにお客はパッタリ。やっぱりダメかと田舎に帰ったところで、損失は数百万円です。ところがアパートとか賃貸マンションとなると、数千万円から数億円です。失敗したでは済まされないのです。それでは数十年先のことがハッキリ分かるのでしょうか?分かるわけがないですよね。ある日突然、近所にでっかい分譲マンションができるかも分かりませんし、不法入国者の町になるかも知れません。このような大げさな変化でなくても、設備に対する入居者の好みとか建築費、金利、税制等は必ず変化します。短期間で集中的にやってスッキリしたいところですが、土地活用の場合は以上のような理由から実行時期をズラした方が良いケースが多いのです。

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