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建方形式から見たマンションの特性

2020年7月14日「火曜日」更新の日記

2020-07-14の日記のIMAGE
マンションの管理を考えるにあたり、マンションという居住形態自体が管理問題を引き起こす要因の一つとなるとの指摘がなされることから、マンションと他の主な居住様式(戸建て・賃貸住宅)とを比較してみると別表のようになる。
マンションと戸建てを比較してみると、戸建てでは建物そのものに日常的な管理を行う上で特別な資格を求められる設備がなく、この点、共同利用する大規模な各種設備により日常生活が機能・維持されているマンションとは大きく異なる。
マンション(集合住宅としての賃貸住宅も同じですが)は多数の世帯が1棟の建物に上下左右に密着して居住することから、ペット飼育、騒音等の居住ルールに関するトラブルが発生しやすくなっている。そしてその解決方法も、戸建てでは家族間の話合いですむことでも、多数の家族が共同居住するマンションでは、生活ルール~一つを決めるにも合意を得るのに時間を要することが多くなっている。
賃貸住宅は、所有者が1人であることが多く、所有者個人の責任において意思決定をすることで足りるが、マンションでは、区分所有している全員の意思を確認するための総会や決議等、実際に活動するための制度が必要となってくる。
なお、ワンルームの投資型マンションのような場合は、分譲マンションの形態をとっているが、入居者は、ほとんどあるいは全部が賃借人であるという場合がある。このようなワンルームマンションも本来は管理組合が管理を行うべきだが、実態は、区分所有者は単なるオーナーで、賃貸住宅との区別がつきにくくなっているものもある。

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