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2022年6月30日「木曜日」更新の日記

「一括借り上げ」を始めてからトラブルが生じるのは、「一括借り上げ」での借り上げ契約が事業者と事業者とが取り交わした契約と考えられるので、大家は消費者として利益保護の対象にならないということと、宅建法でいう売買契約には当たらないので、重要事項説明がないことに尽きると思います。いざという時に頼れるように資金投入したマンション投資なのに、儲からないばかりか足を引っ張ってしまうこともしばしばあるようです。利回りの数字は気になるものですが、目的を考えたら入居してくれることが必要なのです。一括借り上げのデメリットとして押さえておくべきは、2年ごとの契約更新をする際に賃貸料を下げられてしまうという可能性があることと、長期的に契約を続けていくのだったら、費用はオーナー持ちでメンテナンスの工事などもすることが必要だということだと思います。不動産投資の対象になる収益物件には、テナントの家賃といった形で得られる収益だけでなく、購入価格より高い価格で売却することにより差益が生じるような物件もあることは無視できません。賃料による収入などはFXのスワップポイントと同じく「インカムゲイン」、不動産を売って得た利益は資産の価格変動によるものとして「キャピタルゲイン」と言うこともありますので、区別できるようにしておきましょう。不動産投資と呼ばれるのは、保有している不動産を転売するということもありますが、こうしたすべてが高値で売れた好景気時のような売買差益を獲得する為の投資ではなく、手堅く賃貸料を回収するという簡潔明瞭な投資です。